サガン鳥栖のメインスポンサーとして久光製薬を希望する
今年、サガン鳥栖は 13 年間守り続けていた J1 の座から陥落してしまいました。 敗戦後の小柳社長のコメントで 1 年での J1復帰を目指しますとの決意が示されましたが、 この数年、毎年多くの選手が移籍流出してしまう現状をみると J1という価値を無くし てしまったチームにわざわざ来てくれる選手が多くいるとは思えません。現在のJ2のレベルを考えると、むしろ更なる沼が待ち構えているというのが実際でしょう。現在のサガン鳥栖の予算規模は、J1 ではほぼ最下位、J2 でも中位レベルだと言われており、J2 陥落で更に減少すると予想されます。 この窮地を救えるのは、チームを支えるメインスポンサーの存在だと思います。もちろん財政危機でチームが消滅しかけない状況の中、渦中の栗を拾っていただいた内田会長、木村情報技術の木村社長の熱い漢気には深く感謝尊敬していますが、昨今の経済状況を鑑みると地方中小都市でJ リーグのサッカーチームを支えるメインスポンサーを務める事は非常に困難な事です。しかしサガン鳥栖の地元 鳥栖市には創業 150 年を越え現在も本店、本社を創業地鳥栖に残す日本を代表するグローバル企業久光製薬があります。 そこで久光製薬がサガン鳥栖のメインスポンサーになるメリットを考えてみようと思います。
1. 企業のイメージ
地元チームの窮地を救う救世主として、サガン鳥栖サポーターだけでなく、鳥栖市民佐賀県民の尊敬、畏敬の念を得られ企業イメージは爆上がり
2. 自社製品の信頼度上昇、売上増
現在、日本のみならず世界中の製薬企業でスポーツ医療をメインターゲットとした 企業は存在しない。久光製薬の主要製品は、スポーツの場で広く使われており、スポーツ医療は今後更なる大きな市場になると考えられる。バレーボール、サッカーとプロスポーツチームのオーナー、スポンサーとなる事より、スポーツ医療を代表 する企業としての存在価値が増す。更にプロスポーツ選手が使用することで自社製品の信頼度はアップし広告宣伝効果により一般向け商品だけでなく、医療機関での売上増が見込める。
3. 海外進出へ向けたツール
サッカーは世界中でもっとも愛されているスポーツであり、近年アジアや中東での人気も高まっている。実際 J リーグでもアジア、特にタイや韓国出身の選手が多く活躍している。これらの選手を自チームにスカウトしプレイしてもらい、その姿を現地街角の巨大広告や TVCM で写すことで HISAMITSU / SALONPAS の名前は現地で認可され、久光製薬がグローバル企業として海外進出する際の効果絶大なツールとなる。 更に現地の 13-18 歳のユース世代から優秀な選手をスカウトし、育成に定評のあるサガン鳥栖ユースで育成することで将来的にも継続可能な戦略となる。
4. 新薬、新商品開発
筋骨格系の治療薬を主要製品としている企業としてトップアスリートの身体データを活用する事で、新薬、新商品の開発につながる。 久光製薬が得意とする貼付剤は我が国特有の製剤であり、その副作用の少なさより近年注目されている。現在は痛みや炎症を抑える事が主要目的であるが、将来的には傷んだ筋肉や靭帯、腱を再生させる貼付剤の開発が期待される。
5. 久光スポーツ医学研究所や附属医療機関の設立
4 で述べたように、スポーツ治療における最先端研究を行う研究所、更に最先端医療を行う医療機関を設立する。現在、日本国内において国立スポーツ科学センターを除外すると、大資本がバックアップするスポーツ医療センターは存在しない。日本を代表するスポーツ医療企業として、医学研究所並びに附属医療機関を設立する 事で日本国内のみならず世界中からスポーツ選手が訪れると考える。
以上、サガン鳥栖を愛するいちサポーター且つ弱小スポンサーであり30 年間アメリカ と日本で筋骨格系の研究、臨床を行なってきた立場からの提言でした。お互いに WIN-WINとなれるプロチームと企業があり、地元サポーターをいれると triple WIN となる案件だと思います。この提言が関係者、住民サポーター、自治体の皆様が連帯するきっかけになる事を切に願います。
PS 現在、東京と佐賀で臨床を行い、年末に開催する全国規模の医学研究会の大会長としての準備で忙しい中、サガン鳥栖のために様々な人に会い、この文章を渡しまくってます。チームからは一円も、貰っていないどころかスポンサーとして資金援助している私。サガン鳥栖という沼に首まで浸かってます。
広域医療法人 清香会 理事長
南新宿整形外科リハビリテーションクリニック
目達原整形外科
第 14 回 運動器抗加齢医学研究会 大会長
医学博士 橋本三四郎
サガン鳥栖ユースの皆さん今年一年よく頑張りました!
昨年度のプレミアリーグファイナル優勝からのプレッシャーの中、西地区最終節で逆境を跳ね返して見事残留を果たしました。夏場過ぎての連敗で順位を落としていくなか、誰一人として残留を疑わずに戦い抜いた皆さんに感謝します。11月駅前不動産スタジアムでの磐田U18との直接対決で粘り強く戦い、勝利をもぎ取った試合は多くの観客を魅了しました。来年度もプレミアリーグの試合を見ることができることに喜びを感じます。鈴木選手は3年となりさらなる活躍を期待しています。トップチームに昇格する北島選手、堺屋選手ともに世界に羽ばたくことを目標に頑張ってください。来年もとても楽しみにしています。
U15の選手の皆さん、今年もあと一歩頂点までは届きませんでしたがよく頑張りました。鹿島ユースの壁は高かったですが、この借りはU18で返していきましょう。鳥栖ユースの歴史では超えられない壁はありません。必ず皆さんなら高みに到達することができるはずです。
最後にトップチームについて
何があってもダービーは勝たなければなりません。試合内容とか一切関係ありません。来年は闘志をむき出しで相手を圧倒する姿を期待しています。
令和5年12月29日
医療法人清香会 理事長 橋本三四郎